◆エキサイト百貨店◆Excite Town運営◆ニットのピリング(毛玉)クレームの対処回避法◆

【ピリングを取り上げた理由】
商品の回転率が悪くなってきた昨今、ピリングが出来やすくなったり、ピリングによるクレームが多くなってきています。実際にピリングが多いアンサンブルを店頭に出していたところ、お客様からクレームがきました。(→すべて店頭から引いた。)
ハンガーにかけて販売する際、どうしても片方の肩の部分に多くピリングが発生しやすくなります。ではピリングができたらその商品はＢ品(キズ)となってしまうのでしょうか。なんとかして改善して再度販売ることはできないでしょうか?

今回は、『ピリング』について考えていきましょう。

【ピリングになる理由】
なぜピリングが発生するのでしょうか?
簡単にいえば「連続的な摩擦」です。
例えば、ラックにニットをハンガーでかけて販売した際、片方の肩だけに多くピリングが発生する場合がありますが、あれは片方の肩の部分に人間の手が多く触れ、そのことにより摩擦が起き、その摩擦によってピリングが発生しています。販売員は商品を持つ際、肩の部分を持って商品を移動したり取ったりせず、必ずハンガーの部分を持ちましょう。これで少しはピリングを防ぐことができます。

もちろん試着が多い商品も、試着により摩擦が起きますのでピリングが起きやすいです。

お客様が自宅に買って帰り、ピリングが発生する原因としましては、「洗濯によるピリング」と「使用頻度が多い」場合です。
ニットを硬い洋服と一緒に洗濯すると、洗濯中に硬い洋服と摩擦が起きピリングになりやすいです。また使用頻度が多い場合も、それだけ摩擦が多く発生しますのでピリングにすぐなりやすいです。

【ピリングはＢ品(キズ物)なのか】
ピリングはＢ品(キズ物)なのか。
「Ｂ品」として対応しています。
ただし、洋服ブラシなどで改善できる場合は改善しています。

【ピリングの対処方】
ピリングが発生した場合は、市販されている洋服ブラシでやさしくなでてあげましょう。毛玉取り機や軽石のようなものでピリングを落とすことも有りです。

ブラシが無い場合、手でつまんで取ったり、ハサミで切って対処している販売員さんもいます。私個人としては、商品をさらに傷める危険性があると感じますので、一旦Ｂ品として店頭から引き、毛玉取り機やブラシで取るようにした方が良いと思います。

【ピリングによるお客様クレームが発生した際の対処法】
お買い上げになった商品にピリングが多く発生したというお客様からのクレームはあり得ます。

「数回着ただけでこんなに毛玉が出きた。」
→返金希望や交換が多い。

先にお知らせしたとおり、使用頻度やメンテナンス方法によってピリングが多くできたりします。必ずお客様から下記の項目をヒアリングしましょう。
1. 購入日　
2. 着用期間
3. 着用状況　
4. 洗濯状況
この項目により検証すれば何に問題があったのかが分かります。徹底的に調べたいのであれば、ピリング試験機というものがありますので、それで検査すると良いでしょう。 ※ピリング試験機の写真

【お客様に伝えること】
商品札に取り扱い説明が書いてありますが、販売員としてお客様に取り扱いの説明を口頭で言うのは大変親切なことです。

「使用頻度やお洗濯によって、どうしても毛玉が起きやすい素材です。もし毛玉ができた場合は毛玉取り機や洋服ブラシでブラッシングしてください。」

ピリングによるクレームを防ぐために販売員がとる行動や言動は、お客様にとって大変親切なものへと変わります。

店頭販売の時点でピリングが発生してしまうほど物の回転率が悪い昨今、自分が売っているものが綺麗な物か再度店頭チェックしましょう。

著作:エキサイト百貨店

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