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百貨店と商店街の関わりは見知らぬ振りはできないです。 商店街の先には百貨店が立っているのは皆さんもご存じだと思います。 また、外周にも昔から続く商店が並んでいたりでたくさんの人が行きかっています。 しかし、この頃は商店街には人が集まらなくなり店を閉店していく商店も多くなってきているのも事実です。 どうすれば、百貨店へ買い物に来たお客様が商店街に足を向けてくれるか? 百貨店と商店街が共に繁栄していけるのかを考えなければなりません。 【百貨店と商店街の立地比較】 百貨店は人が多く集まる主要都市の駅に直結した立地に多くあります。 外に出る事なくお店に出入り出来るというのが魅力です。 大阪で言えば梅田や大阪阿倍野橋。 ここは大阪では代表的で電車の乗り換え駅で人が終日集まって来る場所です。 改札口を出れば百貨店の入口! 立地条件は抜群です。 商店街も百貨店と変わらない駅前にあり、人通りの多い場所で駅を降りてから数分も歩けば八百屋、洋服屋と様々なお店が並んでいます。 小さなお店一つ一つに商店の個性があり、店主の人情味豊かさが伝わってきて心地いいです。 おまけのサービスや値引きもあり百貨店にはない気軽さも売りです。 また、百貨店程の品揃えではありませんが商店街は長年の目利きで質のいい商品に(中には高い値のする所もありますが)値段も手軽に感じます。 百貨店も商店街もお客様を呼ぶためにたくさんの手をつくしてます。 セールや展示会といったイベントもそのひとつです。 【百貨店と商店街のイベント比較】 ・百貨店の場合 →新聞折り込みや顧客へのDM配布など、広範囲のお客様に対してお金をかけて宣伝し、大々的に開催します。 ・商店街の場合 →商店街は、少ない宣伝費で近隣住人をターゲットにした(よく目にする)ガラガラくじなど、イベント内容もお金をかけずに開催します。 商店街で買い物をすれば金額に応じてくじ引き券がもらえクジが引けます。商店街が一丸となって目を引く商品が取り揃えられています。これって日本の商店街の風物詩って感じでいいですね。 次に百貨店と商店街のそれぞれの良いところをピックアップします。 【主婦が感じた商店街には無い、百貨店の良い点】 @商品の品揃えが良い。 Aたくさんの商品を購入するお客様により良い買い物をして頂く為、買い物カート、荷物預かりサービスがある。 B駐車場がある。 @〜Bの中で何気に『駐車場』がお店に隣接している事で荷物の持ち運びに苦労しない事が一番嬉しいかもしれません。 商店街は個人商店が並んでいると言う事で出来る事には限界があると思います。 百貨店に比べて、個人店でできる品揃えは難しく店によっては同じような品揃えになっていて若年層には受け入れられなくなってしまってます。 商店街を両手いっぱいのレジ袋を持ち歩いている主婦の姿を見かける事も見られます。 今の時代は何事にも便利さを求められているので特に駐車場の確保できないのはすごい痛手でしょう。 主婦の方にお話を聞いても帰って来る答えは「駐車場がないし、コインパーキングにまで入れては行かない」と言う人や、「両手いっぱいに荷物を持ってウロウロしたくない」と言う人、子供連れの方は「自転車も入って来るので危ないから」と言っています。 百貨店を利用する人は「各売り場に同じ商品類で構成されているので買い物がしやすい」と言う事です。 また共働きの方が増えている事で仕事帰りに買い物をして帰宅するのも現状です。 百貨店は駅に直結している事と遅い時間まで開いている事ですごくお客様にとっては有りがたいと思います。 【主婦が感じた百貨店には無い、商店街の良い点】 商店街の売りは地域密着! 個人商店では主婦の為に御用聞きや配達をしてくれるサービスがあります! お年寄りも多い事もあるし、重たい調味料やお米等を持って帰るのは一苦労なので大変助かっています。クリーニング屋や酒屋が家まで注文を聞きに来てくれ、電話で注文しても「ここの家はこのメーカーの商品を使っている」とちゃんと把握してくれています。 それにお客様の顔をしっかり覚えていてくれることもとても嬉しいです。 これを百貨店がやっていない最大の理由はマニュアルの有無だと思います。 百貨店はお客様にマニュアル通りの接客、商店街にはマニュアルなんてないのですから。 百貨店は商店街のように「人と人の繋がり」というものをもっと取り入れてみてはどうでしょう。 百貨店・商店街共々、便利、不便利さはありますが、共に活性化していくにはお互い振興を深めていくことが大事だと思います。 また、商店街側も百貨店と一緒に商売をしていくという気持ちが大切です。 百貨店と商店街で手を組んでポイントカード共有やサービス券、商店街で商品購入をしたら駐車場代割引などどちらで買い物をしてもお得だと私は嬉しいです。 そうすればお客様は百貨店、商店街どちらも行きやすくなりますし、 百貨店、商店街共に繁栄できるのではないでしょうか。 著作:エキサイト百貨店
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