2010年2/13(土)・14(日)の二日間、有楽町にある国際フォーラムにて銀座松屋の「ファイナルチャンスセール」が開催された。初日はみぞれのち曇りと寒く(東京5℃)、逆に日曜日は天気がよく寒いながらも春を感じる陽気となった。
国際フォーラム催事といえば「億円催事」!!
また他の百貨店も気になるほどのピック催事。
エキサイト百貨店では二日間を完全密着レポをしました!!
【10つの売場展開】
@婦人靴・かばん・雑貨、A婦人下着、B婦人服、Cラルフローレン、Dデザイナーズブランド(イッセイミヤケ、ワイズ)、Eアルマーニ、F紳士服、G子供服、Hゴルフスポーツ、Iリビング
他社と違うところは、デザイナーズブランドコーナーを大きくとったところと幅広いカテゴリーアイテムの展開。
また今回は紳士服の面積を少し拡大したとのこと。
【婦人服価格帯一覧(税抜)】
・カットソー:1,000円
・ニット:1,000〜3,900円
・アンサンブル:3,000円
・ニットワンピース:〜3,900円
・スカート:1,000〜3,000円
・ダウン(短長):3,000円
※今回は2,900円以内/1点がお客様の感覚価格でした。
【大きな2つの反省点】
@自ら客単価を下げてしまった。
→客単価を下げる要素として1つ考えられることが松屋の福袋残販売です。
婦人服売り場の一等地でダウン3000円やらスカート1000円をやってしまえば、お客様の「価格に対する感覚」を極端に下げてしまいます。「なんでこのスカートよりもニットが高いの?」という疑問が当然出てきてしまいます。
松屋の清澄白河倉庫セールでしたらこの価格でいってもOKだとは思いますが、わざわざ高い場所代を払ってまで、この商品を一等地で展開する必要はなかったと思います。オープニングサービスやタイムサービスのみの展開をしていた方が客単価を極端に下げることもなかったと思います。
Aお会計所の失敗
→とにかく今回の最大の失敗は「お会計所」です。
レジ数は15台程あるのですが...遅い!!
...といいましても、レジのスタッフは言われた通りやっているのですから悪くないです。
レジスタッフからも「直接、手提げ袋にいれれば早いのに」と言っていました。
松屋やタカシマヤは、直接商品を手提げ袋に入れず、まず商品だけを袋に入れてから手提げ袋に入れています。
もちろんこの方が丁寧ですし、家に帰るまでに品物を汚してしまう心配もありません。
しかし店外催事となればスピートも大事です。
あらかじめお客様に簡易包装にご協力くださいと伝えておけば、逆にお客様からの「レジが遅い」というクレームも回避できたと思います。なによりも、「会計に20〜30分待つならいらない」というお客様が続発したのがさらに売上げを落としてしまう原因となりました。
よっぽど欲しいものでしたら並びますが、2〜3,000円の商品数点の為に20〜30分レジに待つなんてありえません。
お客様の声を代行して再度いいますがレジの遅さは尋常じゃないです!!改善してください。
以上、商品構成の見直しも必要ですが、まず基本的なことの改善が急務です。
【設置して欲しいコーナー】
いま百貨店で物凄く注目があるのが物産展です。
物産展とまではいいませんから、少しはデザートなり食品を置いた方が良いと思います。
会期がバレンタインデーにかぶったので、フォーラム限定販売チョココーナーがあっても面白かったと思います。
【数字的結果】
さて、今回の国際フォーラム催事の数字的結果ですが、
初日、婦人服一社あたりだいたい10〜20万円の売上げ。
二日目、5〜10万円の売上げでした。
会場全体では予算に対して60%程度の売上げで非常に厳しかったです。
2月は春物と冬物とどちらを買おうか買い手も悩みますが、売り手もどちらにウェイトを置くか悩む時期です。
ひとつ最後に言いたいことは、商品的にも、価格帯的にも、松屋倉庫セールの延長ではなく、フォーラム催事はフォーラム催事独特の味をだしていって頂きたいです。
|