4/6～12まで松坂屋上野店にて「大皮革市」が開催された。
今回の目玉は何と言っても「９９０円靴」だ。
ブランド靴の約７０００点を９９０円。
そのブランド名はシールで隠してあることから、その名は明かされていないが、
とにかく百貨店が超低価格で商品を販売したことに驚きだ。
松坂屋単体のときに行われたのが「第一回大皮革市」。
大丸と統合し大丸松坂屋になって行われたのが「第二回大皮革市」となる。
統合の影響なのか、内容が素晴らしく改善されていることにも驚かされる。
第一回目と第二回目の大皮革市を比較する。
【2009年11月3日～10日 前回の「第一回大皮革市」】
①有名ブランドのアウトレットセール
②革製品のお修理相談会
③リサイクル回収キャンペーン
→サイクル回収コーナーにて、ご不用となった婦人靴・紳士靴・ ハンドバッグを1点につき、指定された店内店舗にて使える500円の「お買物券」2枚(1,000円分)と引きかえ。
以上3本柱で構成されていた。
リサイクルキャンペーンは魅力的だが、行けなきゃいかなくても良い感じの催事内容で、お客様に痛烈に響くものが足りない。
【2010年4/6～12 今回の「第二回大皮革市」】
①９９０円靴コーナー(パンプスやサンダルなど約２０種類)
②有名ブランドのアウトレットセール(通常価格の半額から３分の１程度)
③東京靴流通センター出店(スポーツシューズを大人向けで９９０円から、子ども用は４９０円)
④ハンドバッグを税込990円～
⑤季節ハズレ品や理由あり品などを衝撃のプライスで提供
⑥500円商品券の配布
→携帯Myマツザカヤメール会員様には限定で、会場や婦人靴、紳士靴、ハンドバッグ売場などで使える500円のお買物券を会場特設カウンターでプレゼント。
⑦リサイクル回収キャンペーン
→下取りキャンペーンコーナーでは不用になった婦人靴、紳士靴、子供靴、ハンドバッグを5点まで引き取る。（1点につき、500円のお買物券2枚と交換）
以上7本柱で構成されている。
「お買い物券も貰えて」「たくさんの」「激安靴が」「上野で」「バーゲンやってる」
このキーワードにすべて該当する品揃えと価格とイベント内容であると分かる。
はっきり言って完璧な催事内容です!!
【お客様の立場に立った価格設定】
９９０円という価格帯も珍しいと私は思います。
たいていの百貨店は均一価格を好みます。
990円なら値上げして1,050円でいいんじゃない?という感じなのですが、
今回の上野松坂屋の価格設定は数十円でも安く!といったお客様の立場に立った価格設定が伝わります。
【お客様が足を運んだ理由】
お客様が足を運んだ理由として、
①値段が安い!
②テレビなどで大きく取り上げられた。
③モバイル会員になれば500円券が貰える。
以上3点が大きな集客要因になったと思われます。
とくに500円券は大きいです!!
クーポンを使えば1足990円を450円で買えるわけですから1足だけ買いに行くのも◎（＾◇＾）
【疑問に思ったことと改善点】
私はこの催事が成功したかどうかというよりも、上野松坂屋の名物催事が1つ生まれたと確信しています。
この記事を書いている際に疑問に思ったことが、このセールの記事の感想を書いているブログがほとんど見当たらないということです。これだけメディアが取り上げていればブログ記事も多いはずなんですが...
改善点としては、ブロガーさん方に記事を書いてもらえるようなアプローチをすると良いと思います。
さて最後に、
売れるかどうか分からない催事を坦々とこなしているだけでは客離れは避けられません。
上野松坂屋のようにメディアをも引き付ける目玉(商品単体ではなく)企画を発案し実行できる点を他の百貨店も学ぶべきです。
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