//
4/22〜25に池袋文化会館で行われた「初夏のマルイサンシャインバザール」。 とにかく物凄い数のお客様が入店されるとのことで、百貨店催事との違いや学ぶべき点をさぐりにレポートしてきました。ちなみに昨年は東京ビックサイトで行われた催事です。
【天候・気温】
22日:雨 14/8
23日:雨 9/6
24日:晴 16/7
25日:晴 16/7
2010年4月22(初日)・23(二日目)はファー付きコートを着て来場されるお客様がいたほど肌寒く、なおかつ雨...
初日・二日目はカジュアルゾーンや大きいサイズコーナーに活気があった。
24・25日は快晴ということもあって、来場客数もグンっと伸び、エレガンスゾーンではアンサンブルやカーディガン、(短)スカートの動きが良かった。
【集客】
噂で聞いていた通り、客入りはスゴイ!
百貨店の店外催事のように中弛み時間がなく、常にお客様がいらっしゃる感じではある。
一日1〜2万人来店されるとのこと。
客層はティーンからヤング、ミセスと幅広く、少ない什器でそのターゲットを絞ることは不可能。となると、売り逃しが生じてしまう。
つまり、万人に受ける商品をある程度の什器数で展開している業者は◎。
少ない什器で、ターゲットを絞っている業者は△な売上げとなる。
【売れる!売り場スポット】
売れる場所はエスカレーター上がってすぐのエレガンスゾーン。
エレガンスゾーンは図のように2つあり、エレガンス@とAの間の通路が売れます!!
赤い矢印はお客様の流れです。またピンク丸印が売れるスポットです。
【価格帯】
カジュアルゾーンは、1,000円//1,500円//2,000円、高くて3,000円の4プライス内で価格設定ルする必要がある。それほどブランドも激安!!
エレガンスゾーンの価格設定は、3,000円〜5,000円。
アンサンブルは5,000円、ワンピは3,900円...と百貨店で売るより1マーク下で持って行った方が良い。
グラマラスゾーンもカジュアルと同じ価格設定。
とにかく安い!!
いづれディノスのようにワンコイン(500円)セールを展開するようになるのではないか。
【どんなものが売れるのか】
客層が幅広いので、何が売れるかと絞り込むのが難しい!!
カットソー・ニットといっても万人受けするようなものでないと×。
また、単に値段を低くしても×。
会場には安い商品が溢れているので、ほとんどの物が不発として戻ってきてしまう。
狙い目なのは、他社がやっていないような商品テイストを持っていくこと。
価格は3,900円くらいで販売員が一人ひとりのお客様に丁寧に接客して売ることが大事です。
総合レジではありますが、フリーでお客様が商品を持って行かれた場合、不発率が非常に高いです!!
必ず一点一点、丁寧に販売していきましょう。
【OIOIのタイムセール】
一日1〜2回ほどエスカレーター前で2,000円均一といったタイムサービスをやります。
その場での会計ではないので、途中で不発される可能性大!
そもそもタイムサービスの商品のクオリティーうんぬんよりも、価格的にはカジュアルゾーンでやっている商材の方がはるかに安いので、終わってみての減り具合からしてもイマイチ...
ジャケット1,000円レベルを出す必要があると感じた。
【週末20%OFFの効果】
土日と20%OFFコーナー(再値下げ)という枠が組み込まれるのだが、たいしてお客様から注目を浴びるコーナーではなく、値下げしなくても売れるものは売れるといった感想です。
展開枠が増えるのならばやった方が良いですが、無理して20%OFFする必要はないと判断。
【OIOI催事の改善点】
百貨店のタイムセールで出てくるような品物がゴロゴロ転がっているので、良い商品も良く見えない。
かといって、下代の高い商品を持っていけば踏まれたりしてキズ物になるリスクが非常に高い!!
@商品クオリティーと価格設定の適正化。
A複数の業者が似たような商品を持ってこないように管理する。
→スカート・パンツ枠の充実化。
B各ジャンルの売り場ごとにタイムサービスをする。
→エスカレーター前でのタイムサービスは非常に危険!!
【OIOI催事から百貨店が学ぶ点】
OIOI催事から百貨店が学ぶ点は何と言っても「集客力」です。
この不景気の中であれだけのお客様を集客できるのですから素晴らしいです。
しかし、果たして「集客」だけで良いのでしょうか。
私は2万人の来店よりも1万人の優良なお客様が来店された方が良いと思います。
人は来るけど買っていかない、薄利多売...がOIOI催事の特徴と感じます。
ターゲットが分散され、販売している方も何が売れているのかよく分からない。
それよりもターゲットを絞って優良なお客様に着て頂き、ひとつひとつ丁寧に接客し、販売していくことこそが百貨店の姿であると思いますので、OIOI催事はひとつの催事と捉え、あまり惑わされず百貨店らしさを貫いて頂きたいです。
|