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2011年6/9〜12に池袋文化会館で行われた「夏のマルイサンシャインバザール」。 とにかく物凄い数のお客様が入店されるとのことで、百貨店催事との違いや学ぶべき点を今回もさぐりにレポートしてきました。
【天候・気温(最高気温)】
6月9日(木):晴 25
6月10日(金):曇 24
6月11日(土):晴 24
6月12日(日):曇 26
【売れていたもの】
@ブラウス
無地、ストライプ、無地シフォン系、3,800円
Aベルト付きスカート
配色、ティアード、5,700円
Bキュロット
スカートのようでパンツになっている、4,700円
Cアンサンブル
インナーはボーダーでアウターはジップアップパーカー。
これら主力アイテムを持っていた業者は全体的に前年比割れしていても、前年並みの売上げが取れたはずです。
マルイに絶対に持ってこなければならないアイテムは間違いなく「スカート」であると実感しました。
【お客様層】
今回も前回同様に、お客様の層は10代〜30代前半まで。
ミセス層は極少。
⇒だんだんセグメントされ来店客数が少なくなってくる。(マイナス)
【反省点と改善点】
1.やはり前回同様に、各ゾーンに分けたにもかかわらず、商品の差別化が明確でない。
アンサンブルコーナー、ニット・カットソーコーナー、スカートとコーナーを作ったりと、商品のグルーピング化が必要ではないか?
2.万人向け商品が少ない。
ミセスが来店されても、例えば膝下スカートが無い。
若いお客様に的を絞った戦略も良いのですが、来店されたすべてのお客様に一定額のお金を払って頂く為には、万人向けする商品コーナーを設けても良いのではないだろうか?
また10〜20代層は安い量販店時代で生きていることから、「安くて可愛い物」を買う傾向が強く、客単価の暴落につながっている。
特にカジュアルゾーンが前年比大負けしている最大の原因は、商品1点あたりの価格が超低プライス(500円〜1,999円)になっていること。
せめて3,900円をメインプライスにしなければ、お客様は1,000円前後の商品探しばかり始めてしまう。
【タイムサービスについて】
ブランドが1,500円タイムサービスを行ったことから、前回まで通用した3,150円タイムサービスは実施されなかった。
このままでは1,000円タイムも夢ではない...
ミセス層の取り込みは急務で、このお客層を無視する限り、丸井店外催事の売上げ・来店客数は激減していくと推測される。
【クールビズの動き】
OLさんがジャケットを買わない!!!
「会社に着て行ってはいけない」という会社が多いらしく、セットアップが売れなかった。
【カジュアルゾーンの改善点】
・業者の整理⇒必要なメーカーのみ残す。
・価格⇒メインプライスを3,900円にする。
・商品区分け⇒ミセス系カジュアルと中間カジュアル、ヤングカジュアルと明白に分ける。
【業者にとってマルイ催事は『大きな賭け』】
業者にとって丸井催事は「大きな賭け」である。
当たれば大きい額を稼げるが、外れれば在庫地獄に陥る。
手を出すときは必ず商品的バックアップが必要だ。
例えば委託で借りるとか、余ったら次のビック催事に流すプランがあるとか...。
【これからのマルイ催事】
マルイがすぐに改善しなければならない点は以下の5点です。
@業者の整理
Aプライス設定
B商品区分け
Cミセス層の取り込み
D売れているブランドの売り場拡大
これを改善しなければお客様は「安い物」へと走り続けます。
当然、業者も安くて良い物と下をくぐった価格を提示してきます。
これでは前年をクリアすることは不可能です。
むしろ開催危機に陥るでしょう。
根本的な見直しが必要です。
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